エッティラのカードは、従来からあるマルセイユ系の遊技用タロットとしてではなく、占い専用としてデザインされ大ヒットしたもので、良くも悪くもその後のタロットの進展に大きな影響を及ぼしています。
ウェイト氏は、エッティラのデザインには否定的ではありますが、ライダーウェイト版にも、ある程度の影響があるので、避けては通れないものものだったりしますね。
エッティラ系のタロットカードは、いくつかのパターンがあり、その主なものが Grand EtteillaT,U,Vという名前で呼ばれています。
Grand EtteillaTは、エッティラ氏がデザインし、1789年に発行されたものがオリジナルで、現在ではフランスのGrimaud社から「Grand Etteilla/大エッティラ」というタイトルで復刻され発行されています。
Grand EtteillaUは、エッティラ氏がデザインし、1838年に発行されたものがオリジナルですが、現在では入手できません。
Grand EtteillaVは、エッティラ氏ではなく他の人がデザインしたもので、「Grand Jeu de Oracle des Dames/婦人の偉大な神託」というタイトルで1870年に発行されたもので、こちらはイタリアのLo Scarabeo社から「The Book of Thoth/トートの書」というタイトルで復刻され発行されています。
このカードは、基本的にはタイトルは無く、占い用にカードの正位置の意味と逆位置の意味が上下に書かれています。
なお日本語タイトルの[ ]付きのものは、推定される従来タロットとの対応を書いています。
英語圏向けの復刻版なので、カードにはフランス語と英語が併記されていますが、フランス語と英語訳に妙な違いもありますので、日本語訳のカードの意味は、あくまでも参考程度と考えてください。
このカードは、フランス語で左右にタイトルが、占い用にカードの正位置の意味と逆位置の意味が上下に書かれています。
日本語訳はタイトルだけにしています。
なお日本語タイトルの[ ]付きのものは、推定される従来タロットとの対応を書いています。