タロット占いマニュアル − 第1章:購入編


☆1-1 タロットカードの選び方

 あなたは、どうやって、タロットカードのことを知りましたか?
 たぶん、本や雑誌を読んだり、付録に付いていたり、友達が使っていたのを見たりして、その存在を知ったことと思います。知ったら、自分でも使ってみたくなりますよね。

 では、最初はどんなカードを選んだらいいのでしょうか?
 とりあえず何でもいいのですが、最初に使うのであれば、オーソドックスなデザインのものを選ぶと、その後の勉強がやりやすいですよね。

 初心者向けとして、お薦めできるカードは、次のようなものです。

 ちなみに、初心者に、あまりお薦めできないカードは、次のようなものです。もう少し、タロットに慣れてから、使ってみましょう。


☆1-2 タロットカードの購入方法

 タロットカードは、日本国内では、次のような場所で買えます。


☆1-3 タロットカードの聖別方法

 聖別とは、ちょっと難しい言葉ですが、ここでの聖別というのは、新しく買ったカードに「心を吹き込む」とか、「命を与える」とか、「パワーを注入する」といった意味になります。儀式で言うと、「カードの精霊を召喚する」とか、「カードに精霊を召喚する」いうような、一種の召喚儀式になりますね。

 でもまあ、最初のうちは、そんなに難しく考える必要は全くなくて、「初めて出会った、これからお付き合いすることになる人生のパートナーに挨拶し、新しい友となることを歓迎する。」といった感じですね。

 カードの聖別の方法は、人さまざまです。道具や供物を使う人もいるでしょうし、魔術儀式などを行う人もいるでしょう。あと、全く行わない人もいます。

 ここでは、ミステリーアート店内で行っている、「香」による聖別方法について、簡単に紹介しておきます。

 まず、手の汚れをチェックし、もし汚れていたら手をきれいに洗っておきます。これって、新しい友に出会う時の、基本的なエチケットですね。

 それから、東の机(占い卓)の上に「香炉」(店では日本の香道で使う「聞香炉」を使っていますが、仏壇の香炉や、西洋風の香炉でも構いません。)を置き、そこで「香」を焚きます。お手軽にするなら、線香でもいいですね。ちなみに、店で使っている線香は、仏壇用のものではなくて、趣味用のフレグランス香のものを使っています。近頃は「趣味の香」を売っている店が多くありますので、入手はそれほど難しくはありません。(私の場合は、気が向いたら、香道で使う「練り香」や「沈香」を使っております。線香だと、どうしても焼けこげた臭いがするのですが、炭で熱する「薫香」だと、煙も少ないし、とても良い香りが出るので、気持ちがいいです。)

 香の準備ができたら、新しいカードのパッケージを開け、香煙の中に、一枚一枚カードを順番に通しながら、そのカードをしっかり見つめて挨拶していきます。挨拶といっても、頭を下げる必要はなくて、心の中で「こんにちは。これからよろしく。」と語りかける感じです。全部で78枚なので、少し時間はかかりますが、じっくりとカードを見つめ、話をしながら、カードと心を通わすようにするといいです。

 聖別の終わったカードは、少し雰囲気が変わって感じられます。この「心の通じた友」は、以前の「紙」よりは、少し重くなっていたり、温度が変わっていたり、感触が変化しているように感じられます。もし一回だけでは効果が薄いようだったら、少しカードを使って慣らした後に、改めて聖別をやり直すこともあります。この場合は、日を改めて行うといいですね。

 あと、長く使いすぎてパワーが薄くなったカードや、変なことをして邪念みたいなものが入り込んでしまったカードは、改めて聖別することで、元のパワーを取り戻すこともできます。


☆1-4 人から貰ったカードの聖別方法

 貰ったカードが未使用のものであれば、新規購入と同じようにして、聖別して使うことができます。

 でも、他人が使っていたカードを貰うのは、できれば避けたいです。なぜって、そのカードに、変なクセがついている場合があるので、普通に聖別しても、しっくり来ない場合があるからです。

 どうしてもしっくりと来ないけど、それでも使ってみたい人は、どうするか。

 その場合は、まず、元の持ち主のパワーを抜くことから始めます。
 どうやるかと言うと、「しばらく放っておく」「香の煙に通す」「大地にアースする」「風を通す」「お祓いをする」など、色々と手段はありますので、元のパワーが抜けたと感じられるまで、色々と試してみて下さい。あと、カードに汚れがある場合は、なるべくそれを除いておく必要があります。消しゴムとか、少し湿らせた柔らかい布で、ゴシゴシやって、汚れを取ります。

 そうやってパワーを除去した後、聖別して新しいパワーを注入するわけですが、古いカードだと、当初はうまく調和しない時があります。こういう時は、聖別を何度か繰り返したり、時間をかけて新しいパワーに慣らしていくしか、方法がありませんね。

 だから、初心者の間は、なるべく新しいカードを使った方がいいのは確かです。


☆1-5 占い用テーブルの準備

 タロットカードで占いをするには、ちょっとしたテーブルがあると便利です。
 もちろん、床の上で取り扱うこともできますが、今使っている学習机や食卓でもいいので、それなりの台を見つけておくといいですね。(わが家では、ちゃぶ台を使っています。)

 必要なテーブルの広さは、とり扱うカードのサイズと枚数に依存します。シャッフルやスプレッドに必要な大きさというのは、実際に占いをやってみれば、大体分かります。

 テーブルの上には、少し厚手の布を敷きます。薄い布の場合は、2枚3枚と重ねて使います。なぜ布が必要かと言うと、シャッフルする時に、取り扱いやすくするためですね。あと、カードが汚れるのを防ぐ効果もあります。

 テーブルに敷く布の色や材質は、派手でなければ、何でもいいです。でも合成繊維の布を嫌う人は、結構いるみたいですね。ちなみに、ミステリーアート店内では、手芸店で買ってきた黒無地のウールの布を使っています。ウールやシルクなどの動物製繊維だと、火がついても燃えにくいので、防災の意味でも安心ですね。


☆1-6 タロットカードの保管

 カードを使わない時は、カードを並べなおして保管します。
 なぜ並びなおしを行うかというと、前回の占いの影響を完全に無くして、カードを休めるということですね。あとカードに汚れや折れ、枚数不足などの異常がないかをチェックするという目的もあります。

 なお、カードを並べなおす順番ですが、普通は

の中から、自分に合ったものを選べばいいですね。

 ちなみに、私の場合(ライダー版)は、

の順序で並べています。(ちょっとだけオリジナル)

 で、並び直しを行った後で、

などの方法でカードを保護し、保管します。保管する場所は、湿気が少なくて温度が高くならない、そして日の当たらない平らな場所がいいですね。普通は机の中などに保管しています。カードによっては、保管方法が悪いと、カードが反ったり、色が薄くなったり、手触りが悪くなったりしますので、ご注意下さい。


 
BACK HOME NEXT
inserted by FC2 system