占いを始める前に、カードの並べ直しを行います。
これは、前回占ったカード並びの影響を次の占いに持ち越さないようにするのと、全てのカードが揃っているか、変なカードが紛れ込んでいないか、カードに傷がないかをチェックするためです。
あと、心を静めて占いに集中できる効果もありますし、カードの取り扱いに慣れる効果もありますので、初心者の間は、なるべく一回毎に並べ直しを行うことを、お勧めします。
なお、カードを並べる順番については、第1-6章を参照して下さい。
で、いつも必ず並べ直しを行わないといけないかと言うと、別にそういうわけでもなくて、並べ直さなくても気にならない人は、わざわざ並び直す必要もないわけです。でも、時々は全てのカードに目を通し、異常がないかをチェックしてあげて下さいね。
カードの準備が終わったら、これから行う占いに集中するために、心を静かに整えます。ちょっとだけ目を閉じて、深呼吸してみるのも、いいですね。
心の準備ができたら、相手に質問をして、占いたいことを聞きます。
ここで大事なことは、「タロット占いで結果が出るような質問であるか」ということですね。あまりに漠然とした質問だと、カードをリーディング(解釈)する時に、どう解釈して良いか迷うことになります。では、どんな質問ならOKかと言うと、これを一言で言うのは難しい。やっぱり経験を積むことが必要です。占いに慣れてくるに従い、受けられる質問の守備範囲も広くなりますからね。
もし、占いにくい質問であれば、こちらから質問したりアドバイスしたりして、適切な質問になるようにしてもらいましょう。
質問が決まれば、再び心を静めて、呼吸を整え、シャッフルを始めます。
シャッフルする時間は、人それぞれですが、他人を占う時は、大体1分以内にしておかないと、相手を不安にさせてしまいますので、長くシャッフルする人は、相手にその旨を了解してもらっておいて下さい。
でも、あまり短い時間だと、カードがうまく混ざらずに、同じ種類のカードが固まって出ることになりますので、自分が「これでいい」と納得できるまで、やった方がいいのは確かです。
なお、シャッフルの方法については、第2-2章で説明した通りです。
シャッフルの終わったカードは、バック(裏)を上にして、ひとまとめにしておきます。
シャッフルが終了したら、質問者にカットしてもらいます。一般的なカットのやり方は、第2-3章を参照して下さい。
具体的なカットの方法ですが、
のいずれかの方法を、自分で決めておけばいいでしょう。
カットが終了したら、一番上のカードから順に、指定した形に並べていきます。(人によっては、上から何枚目かを一番にする場合もあります。)
この時、カードをバックのまま置くのではなくて、裏返してフェース(カードの表の面)が見えるようにして、場に置いていきます。カードを裏返す時は、カードの上下がひっくり返らないように、横向きに開けていきます。
スプレッドのカード展開形態は、本などに色々と掲載されていますが、ミステリーアートで比較的良く使われている方法について、以下に概略を説明します。(ポジションは、質問者が上、占者が下です。)
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◆1オラクル 質問に対する、そのものズバリの答えです。追加質問がある場合や、タロット勉強会でよく使用しています。 |
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◆2オラクル 2枚のコンビネーションで、意味を解釈します。 |
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◆3オラクル タロット勉強会で、時々使用しています。
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◆4オラクル シンプルタロット占いで使用しているスプレッドです。リーディングも容易なので、初心者向き。
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◆ホースシュー・スプレッド プチ・タロット占いで使用しているスプレッドです。少し複雑な問題をリーディングするのに適しています。
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◆ケルティック・クロス・スプレッド 正統タロット占いで使用しているスプレッドです。一つの問題を、深く調べるのに適しています。人により、カードを置く順番に違いがあります。あと、1枚目のカードの下に、象徴カードを置く場合もあります。
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◆ホロスコープ・スプレッド 総合タロット占いで使用しているスプレッドです。占星術のハウスの意味と、同じです。
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スプレットされたカードの示す意味を解釈し、ストーリーを作り、質問に対する答えを導き出します。
ここで難しいのは、一つ一つのカードから全体のストーリーを導き出すことです。でも、占いに慣れないうちは、どうしても「個々のカードの説明」になってしまいますね。でも、それだと、質問者にとっては、何やら「わけわからない結果」になってしまいますので、なるべくストーリーで質問に答えられるように、日頃から訓練しておきましょう。
ところで、リーディングのコツですが、やはり普段から、「カードとの会話」に慣れ親しんでおくことが必要です。慣れてくれば、自然とカードから語りかけて来る・・・はずはないけど、かなり気持ちが通じるようにはなりますよ。
占いを行った後は、再びカードの並べ直しを行っておきます。
これは、占いを行って高揚している精神状態を、元の精神状態に戻すためには、とても大切な作業です。カード自身も、占いの影響を受けていますので、それを取り除くという意味もあります。
なお、カードを並べる順番については、第1-6章を参照して下さい。
占いを行った後、しばらくしてから、その質問した事柄がその後どうなったかを、質問者から知らせてもらい、そのフォローを行います。
占いが当たることは、占者にとっては重要なことですが、質問者にとっては、占いが当たることよりも、よりよい結果になることが重要ですので、その観点から、色々とアドバイスしてあげることも必要です。だから、「占いは外れたけど、結果的には、それで良かったね。」という状況もあるかもしれませんが、そういう時でも、一緒になって喜んであげることが必要ですね。
それはともかく、占いというのは、「当たること」が必要なので、当たっているかどうかを、きちんと確認する態度は必要です。外れてばかりの占いでは、それを続ける意味はありませんので、占いに頼らず、生きて下さいね。
ちなみに、ミステリーアートでは、以前占いに来た客が、よく結果報告をしてくれます。当たったという人もいるし、まだそういう状況になっていないという人もいます。うまく占いが当たらなかった場合でも、話を聞いて、適切なアドバイスが出来るようにしています。