使用者によく慣れたカードは、護符(お守り)にもなります。
タロットカードを護符として使う目的は、
などと色々ありますが、あまり自己中心的な目的(他者を呪うようなこと)に使わない方が賢明であることは確かですね。
まず、護符として使うためのカードを一枚選択します。
選択方法は、
などから、自分の好みの方法を選べばいいと思います。
次に、選んだカードを聖別し、瞑想や対話を通して、カードに願いを伝えます。聖別方法は、第1-3章で紹介していますが、特に聖別しなくても、きちんと気持ちを込めることができれば、それでも結構です。
聖別したカードは、他のカードとは別にして、いつも見える場所に置いておきます。汚れを心配するのであれば、薄手の袋に入れても結構です。普通サイズのカードを持ち歩くのは、ちょっと難しいのですが、小さなカードなら、厚手の袋に入れて持ち歩いてもいいですね。
いつも占いに使っているカードを護符として使うのは、長くても一週間くらいにしておいて下さい。あまり長く使っていると、変なパワーを持ってしまい、占いで使いにくくなってしまうこともあります。
護符として使った後は、護符としてのパワーを抜くため、改めて聖別しておきます。その時は、願いが叶っても叶わなくても、「ご苦労さま」という感謝の気持ちで接してあげましょう。だって、カードはあなたの大事なパートナーなのですから。
第2-5章では、タロット占いの練習としての瞑想について説明しましたが、それ以外の理由で瞑想を行う人もいますよね。
神秘世界の探検のために瞑想を利用するという壮大なテーマには、ちょっと手に負えないとこがあるのですが、その他にも、以下のような利用法があります。
最初の2つは、前節で紹介した、「タロットを護符として利用」と、ほぼ同じような目的ですね。つまり、精神と身体のバランスを回復し、生命エネルギーを活性化して元気になろう、というものです。
瞑想というのは、やり方を間違えると「邪念」が入ってしまい、せっかくの効果が得られない場合があります。そういう危険性をなるべく除き、効果を高めるために、タロットカードを利用しようということですね。
では、具体的にどうするかと言うと、まず瞑想について語る必要があるのですが、一般的な瞑想法についてここで書くのは、ちょっと私の手には負えません。ですから、実際にやりたい人は、その手の本を読んで下さい。(タロット占いの勉強法としての瞑想は、第2-5章に述べています。)
タロットカードというのは、実は「瞑想の産物」でもあります。この絵の中には、人類の歴史や元型、すなわち古代よりの宗教、神話、文化、生活、風習が複雑に象徴化され、描かれています。ですから、瞑想を通じて、これらに思いを馳せることは、決して無駄ではないと思っています。
タロットをさらに深く勉強したい人、市販のタロットカードに満足できない人は、タロットカードを自作してみることを、お薦めします。
もちろん、綺麗な絵を書く必要はありませんし、全てのカードを描く必要もありません。趣味で自分のためのカードを作るだけですから、好きなように描けばいいわけです。
でも、やっぱりルール通りのものを作りたいと考えている人は、それなりの参考書とか、市販の色を塗ることのできるタロットとか、色々とありますので、それを参考にして下さい。
近頃は、パソコンで絵を描くことが簡単にできますので、そういうツールを使って描くのもいいですね。かくいう私も、「漢字タロット」(タロットおみくじで使用)なるものを作ってみました。絵は描いていないけど、それなりに面白かったです。
何も考えずに、ゴミ箱ポイ では、ちょっとかわいそう。
できれば、あなた自身の手で、空や土に返してあげて下さい。
どうするか・・・って?
庭や、部屋の安全なところで、燃やしてしまうのが良いでしょう。
庭のない人、あってもカードを安全に燃やすだけのスペースがない人は、どうするか?
この場合は、ゴミ箱に入れるしかないわけですが、ゴミ箱に入れる前に、きちんと「これまでの感謝の心」と「お別れの気持ち」を込めて、お祈りしておきましょう。何となく気になる人は、カードを切断して他の人が(悪い目的で)使えないようにしておくのもいいですね。
それでも、やっぱりゴミ箱はイヤだと思う人は、捨てずにどこか邪魔にならないように保管しておくしかないでしょう。
ある程度、カードを使いこなせるようになれば、人に教える機会も出てきます。でも、その場合でも、決して「自分のやり方だけが正しい」とは思わないで下さいね。
占いは、「当たる」ことが必要なのであって、その過程はどんなものでもいいわけです。極端なことを言えば、実際にカードを使わなくても、頭の中だけでタロット占いをすることもできます。他の占い方法とタロットを組み合わせて占うことだって邪道でも何でもないわけです。つまり、この世には「正しい占い方」というのは、存在しないということですね。自分に合った占い、当たる占いを見つけるために、みんな苦労しているわけなので、その努力を助けるためのアドバイスをしてあげると、いいでしょう。
占いというのは、本来は「自由」なもの。それを忘れないようにしましょう。
知っている人は知っていることですが、タロットの用語は、トランプのゲームで使用する用語と、ほぼ同じです。どちらも同じような使われ方をしているからなのかもしれませんね。
スプレッドした時、カードが正立した状態になっていること。この場合は、カード本来の意味で解釈します。
カードを混ぜるテクニックの一つで、デッキをいくつかのパイル(山)に分け、その順序を入れ替えて一つの山に戻すことです。この作業を占者ではなく質問者が行うことによって、質問者の思いをカードに伝えることができます。トランプのゲームだと、ディーラー(親)がイカサマをしないようにするため・・・だったりします。
小アルカナの各スートには、一般的にペイジ(小姓)、ナイト(騎士)、クイーン(女王)、キング(王)の4種の人物札があります。トランプのジャック、クイーン、キングに相当するカードですね。
カードを、よく混ぜることです。タロットでは、テーブルの上でかき混ぜる方法が、良く使われます。
小アルカナにおけるカードの種類のことで、一般的なタロットは、ワンド(棒)、カップ(杯)、スォード(剣)、ペンタクル(金貨)などの4つのスーツがあります。 一つのスートは、14枚のカードで構成されています。
カードを一定の形に並べることです。占者は、その並んだカードを解釈して占いを行います。
上下の区別ができないカード。通常のトランプは、上下を入れ替えても、同じデザインになるよう作られていますが、一部のタロットカードも、そのようになっているものがあります。このカードの場合は、逆位置というものが存在しません。
カード1組全部のことです。タロットの場合は、通常78枚で一組となります。
デッキを二つ以上の塊に分けたとき、その一つ一つの「山」のことです。タロットをカットする時は、通常は3つのパイルに分割します。
小アルカナのカードには、A〜10 までの数札があります。現代のタロットカードの多くは、数札にも人物などを含む複雑な絵が描かれていますが、昔のタロットは、今のトランプのA〜10と同じように、シンプルなデザインの数札でした。
そのカード特有の絵が描かれている面がフェース(表)で、すべてのカードで同じ模様の描かれている面がバック(裏)です。タロットの場合は、
「小さな秘儀のカード」という意味ですが、一般的にはワンド(棒)、カップ(杯)、スォード(剣)、ペンタクル(金貨)などの4つのスーツのカードのことを指し、全部で56枚あるのが普通です。
「小さな秘儀のカード」という意味ですが、愚者、魔術師、・・・、世界などの神秘的な絵が描かれたカードで、全部で22枚あるのが普通です。簡単な占いでは、この大アルカナ22枚のみを使って占うことも多いです。
スプレッドした時、カードが上下逆さまになっている状態のこと。この場合は、カード本来の意味が弱まるか、逆の意味になると解釈する時があります。