シャドウの部屋13

富士完全人力登山ツアー


 富士山には、徒歩で新5合目から山頂まで登頂したことがある。
 チャリでは、標高120mの富士宮から新5合目まで登ったことがある。
 でも、標高0mから山頂まで、チャリと徒歩で通して登ったことは、まだ無いんだよね。

 とはいえ、日帰りでは絶対に無理だし、今の7段変速の街乗りクロスバイクでは、体力的に相当に辛いよなぁ。
 ということで、ドラに頼んで自転車を10段ギアに替え、昼間の時間が長い7月の早い時期に、前日に車で行って車中泊して、早朝に自転車で出発するという計画で、チャレンジしてみることにした。
 梅雨明け前なので、天気予報を見ながら、天候の良い休日のチャンスを待つ。
 そして、7月の海の日を含む三連休の最終日なら、何とか天気は持ち直すようなので、翌日は仕事なんだけど、無理してチャレンジしてみることにしたのだ。


 ということで、7月15日の夜、チャリを積んでドラの運転で京都を出発して、東名高速の富士川SAで車内で一泊。
 車内は結構暑くて、寝苦しかったのだ。
 7月16日の早朝、富士川SAで朝食にきつねうどんを食って、いざ出発なのだ。

5時15分、標高0mの出発地点となる、富士駅の南側の田子の浦の港公園の前を出発。
 まだ朝日は登っていないので、そんなに暑くないし、結構明るいのだ。
 でも、富士宮に行く途中で朝日が昇ってきて、ちょっとだけ暑くなってきた。
 途中のコンビニで、食料のウイダーinゼリー2つと水分補給の500mlペットボトル2本を調達。
 日焼け止めクリームを忘れてきたので、今回もかなり日焼けしそうだな。


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早朝の港公園より、田子の浦の東方

6時09分、旧道をちんたら走って、標高125mのJR富士宮駅前に到着。今日も富士山は綺麗な姿だよな。
 途中のコンビニで、食料のウイダーinゼリー4つと水分補給の500mlペットボトル4本を追加調達。
 今回は気温がそれほど高くない早朝に出発したので、結果的には水の消費はそれほどでもなかったけど、食料は足りなかった感じ。


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富士宮より見える富士山

7時55分、1合目の標高1000m地点に到着。10段ギアに替えたのが幸いして、ほとんど休憩せずに山道を登れるようになったのだ。

8時34分、標高1240mの西臼塚の駐車場に到着。ここでちょっとトイレ休憩。

9時11分、標高1460mの水ヶ塚の交差点に到着。休日なので、自家用車はここから先は進入禁止だけど、チャリは進入OKなのだ。


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車両通行止、ただし自転車を除くの標識

9時20分、標高1500m地点に到着。前回と同様に足の痙攣が始まる。ギアを替えたので筋肉疲労は前回と比べると格段に少ないんだけど、この痙攣は持病みたいなものだなぁ。

9時40分、標高1600mメートル地点に到着。いつものことだけど、痙攣のために、休みを取りながら登らないといけないので、ちょっとやっかいだよね。

9時50分、高鉢駐車場に到着。足の痙攣のため、しばらく休憩。この先も、ずっとこんな感じなのでペースが落ちる。

10時09分、標高1700mメートル地点に到着。

10時56分、標高1900mメートル地点の七曲り駐車場に到着。

11時03分、3合目の標高2000m地点に到着。

11時36分、4合目の標高2300m地点に到着。

12時03分、やっと新5合目の標高2400m地点に到着。
 ここに自転車を止めて、登山用の服装に着替えて、ちょっとだけ休憩。
 何か食べようかなと思ったけど、時間がもったいないので、最後のウイダーinゼリーを食べる。


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新5合目の登山口

12時20分、新5合目を出発。ここからは一般の登山客に混じって、普通に徒歩で登山なのだ。体調も悪くないし、天気もそこそこ良いので、何とかなりそうだ。


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新5合目より山頂方向を見る

12時34分、新6合目に到着。ここまでは、割と順調なのだ。

13時15分、新7合目に到着。いきなり風が強くなって、砂ぼこりがヒドくなった。

14時04分、元祖7合目に到着。足の痙攣が再発した。まだ体力的には問題ないはずなんだけど、空気が薄いせいか、かなり気分も悪くなってきた。
 一人で登る根性が尽きてきたので、途中で少し一緒に登ってきたおっちゃんと話をしながら、一緒に登ることにする。
 おっちゃんは、しきりにリタイアを勧めるけど、もう少し頑張るのだ。

14時50分、8合目の標高3250mに到着。強風とガス、そして空気の薄さのために、気分がメゲそうになる。
 持参したビニルのレインコートを着るけど、風速10mを超える強風がモロに当たるので、結構ヤバい。

15時33分、9合目に到着。おっちゃんは、ここの山小屋泊なので、ここで分かれる。
 そして、途中で一緒に登ってきたおば・・・いやおねえさんと話をしながら、一緒に登ることにする。

15時57分、9合5勺目に到着。おねえさんは、ここの山小屋泊なので、ここで分かれる。
 ここからは、あと30分くらいなので、最後の力を振り絞って、一人で頂上にアタックするのだ。

16時23分、頂上の浅間大社奥宮に到着。山頂にはほとんど人はいないのであった。
 強風と濃いガスのせいで、周囲の景色は全く見えない。


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富士山頂の浅間神社奥宮

 とりあえず、日が暮れて暗くならないうちに、さっさと帰るのだ。
 帰り道は、さほど体力もいらないので、少し小走り気味で駆け下りる。
 下りの安心感で、ちょっとお腹が空いてきたけど、もう食料は尽きてしまっているのだ。
 この時間になると、夕刻で自家用車の通行止が解除になった人たちも、山小屋を目指して登ってくる。

18時38分、新5合目に帰還。夕日が綺麗だけど、下界にはイヤな感じで雲海が広がっていた。

 ここからは自転車で降りるんだけど、いつもながら結構大変なのだ。
 下りの途中で、ガスが出て、視界が10mくらいになった。雨もパラパラと降ってきたのでレインコートを着る。
 暗くなってきたのと、ガスのせいで、自転車の非力なライトでは、道が全然見えないので、かなり怖い。
 神経をすり減らしながら、ゆっくりと降りていく。
 下界の街並みのあたりまで下ると、ガスも晴れて気温も上がり、やっと一安心できたのだ。

20時20分、ヘトヘトになってJR富士宮駅まで帰還。
 かなり精神的に疲れたのと、携帯の電池切れが近いので、今回はここで終了することにした。
 駅前でチャリを車に積み込んで、ドラの運転で帰ってきたのであった。
 翌日は、朝から仕事なんだよね〜。
 なんか、体の贅肉がそげ落ちて、体脂肪率が、かなり減少してる感じがする。
 そして後日、日焼けで顔と腕と足の皮が剥けまくって大変だったのだ。

 とりあえず、富士登山計画は、今回で終了。
 来年は、また別の挑戦企画を考えることにしよう。(←まだやるのか)


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