富士は〜広いな〜大きいな〜。
2003年7月12日に、富士宮口の新五合目から徒歩で山頂に登ったことはあったけど、やっぱり下界からも登ってみたいよね。
とはいえ、思いつきでちょっと登るといっても、富士山ってとっても大きくて高いから、徒歩で日帰りは絶対に無理だよな。
というわけで、日帰りで、自転車で下界から新5合目に登ってみようと思いついたのであった。
下界にあるJR富士宮駅の標高が125mくらいで、富士宮口の新五合目は2400mくらいなので、標高差は2275m。
道路の距離は片道で34Kmぐらいだから、大した距離ではないんだけど、さすがにこれだけの標高差というのは、他では経験できないよね。
とはいえ、シャドゥのチャリは、街乗り用で山登りには不向きな7段変速の、ローギアでもあまりトルクの出ないクロスバイクなので、長い坂道は、いつも大変なんだけどね。(苦笑)
とりあえず最初のチャレンジは2006年8月16日。
この時は車で行って、徒歩で山頂まで登る人を新五合目で降ろして、それから下山して、麓の富士宮にある浅間神社の駐車場に車を止めて、チャリを降ろして、午後1時すぎから登り始めたのだ。
片道で34Km程度だから、時速8Kmで登れば4時間程度で登れるかも、という甘い予測だったのだが、全然無理。
無理して飛ばしすぎて、途中で足とヒザがボロボロになり、時間も無くなったので、標高1500m地点で断念。
午後5時すぎに下り始めて、麓の浅間神社の駐車場でチャリを積んで、徒歩登山してきた人を新五合目に迎えに行って、すごすごと帰って来たのであった。
次のチャレンジは2011年9月10日。
この時は朝から新幹線と特急を乗り継いで富士宮駅に行って、そこから自転車で登ったんだけど、水分補給の500mlペッボトルを2本しか買わず、足りなくなったら、途中の自販機で補給すればいいかな、と考えたのが甘かった。
富士の登山道には、自販機も売店も食堂も無かったんだよな〜orz
この日は暑くて、半分の標高1200mぐらい地点で水が切れて、後は水分補給無しで登ることに。
そして結局、標高1800mくらい、残り距離6kmの工事現場のところで、汗が出なくなってきて断念したのだ。体調はまだそんなに悪くは無かったんだけど、水が無い状態で無理して登ると、後が怖いからなぁ…。
でも、一時間当たり標高400mくらいのペース配分であれば、おそらく2400mを6時間くらいで登りきれそうだ、ということは分かったのだ。
とりあえず、天気予報を見ながら、再アタックの機会を待ったのだ。
秋の3連休だけど、オフシーズンだから、もうそんなに混んでないよね、と思って最終アタックを2011年9月18日に決定!
ということで、2011年9月18日の朝6時38分発の「のぞみ100号@京都」→「ひかり504号@名古屋」→「ふじかわ1号@静岡」と乗り継いで、8時55分にJR富士宮駅に着く。
この駅にはコインロッカーが無いので、輪行袋も含めて、荷物を全部持っていかないといけないのが、辛いところなんだよな。
駅の近くにあるイオン富士宮ショッピングセンターは、午前10時からなので、遅く来るのであれば、そこのコインロッカーは使えそうなんだけどね。
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富士登山の起点となる富士宮駅
9時11分、 富士宮駅を出発。少し線路沿いに西に走って、富士登山道の県道180号線に入るのだ。
9時15分、富士山本宮浅間大社に到着。朝はまだ人が少ない。ここから先は、急な登り坂がずっと続くのであった。
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富士山本宮浅間大社
9時50分、三番堀交差点の先にあるファミリーマートに到着。ここで途中の食料となるウィダーinゼリーを3つ買い込む。三番堀交差点の前には、セブンイレブンもあるよ。
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富士宮郊外から見える富士山
9時55分、山宮交差点の手前にある最後のコンビニ、デイリーヤマザキに到着。ここは第一・第三日曜が休みになってるので注意。ここで100円の500mlペットボトルを4本追加。これだけあれば、水分補給は余裕だな。
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最後のコンビニは定休日
10時09分、山宮浅間神社に到着。こういう地元の神社に、ご挨拶していくのは基本だよね。ここは富士山そのものが御神体であり、富士山信仰の拠点なのだ。ちなみに麓にある富士山本宮浅間大社の方は新しい神社で、こっちの山宮浅間神社の方が古いらしい。
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山宮浅間神社
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山宮浅間神社の遥拝所から見える富士山
10時26分、篠坂交差点に到着。この交差点よりちょっと先にいくと、店も自販機も無くなるので、ここがほぼ最後の水の補給地。夏休み期間であれば、標高1200m地点にあるドライブイン ブロードリーブスに自販機があるかもしれないけど、この時期は休業中なので、何も無かった。とりあえず、ここから本格的な山道が、ここから始まるのだ。
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篠坂交差点と自販機
11時26分、一合目の標高1000mポイントに到着。
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一合目の標高1000m標識
12時10分、西臼塚駐車場に到着。ここの標高は1240m。休憩所と簡易トイレしか無いところなんだよな。
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西臼塚駐車場
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西臼塚駐車場から見える富士山
12時50分、二合目表示のあるスカイポート富士に到着。でも、この上の地点にも二合目表示があるんだよね。何合目というのは、自己申告みたいなものなのだ。この辺りで、ちょっと足が痙攣し始めてきたので、休憩しながら登るのだ。
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スカイポート富士
12時55分、富士山スカイラインの登山区間の交差点に到着。ここからは県道152号線を登る。ここの標高は1460m、残りは13Kmなのだ。
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登山区間の交差点
13時09分、標高1500mポイントに到着。足がちょっと痙攣してきたので、休み休み登るのだ。
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1500m標識
13時28分、二合目の標高1600mポイントに到着。すぐ先に高鉢駐車場があるので、ちょっと休憩するのだ。
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二合目の標高1600m標識
13時53分、標高1700mポイントに到着。
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標高1700m標識
14時28分、崖崩れの片道交互通行の工事現場を抜ける。交通規制のオッサンに、「最後にママチャリ行きます。」なんて言われていた…。何でこれが、ママチャリに見えるのかなぁ…。でも、工事現場は途中で休憩できないので、結構つらいのであった。
14時42分、三合目の標高2000mに到着。
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三合目の標高2000m標識
14時51分、残り4Km地点で登り車線が車で渋滞、というかほとんど停止状態。新五合目の駐車場から、ここまで延々と渋滞しているのであった。季節外れなのに、以外と富士登山客は多いんだよね。路側帯に違法駐車防止のバリケードがあって、車の脇が狭くて通りづらくなっているので、ちょっと大変なのだ。
15時30分、四合目の標高2300m地点に到着。渋滞している車の脇を、えっちらおっちらと、のんびり登っていくのであった。ちょっとした優越感だな。
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四合目の標高2300m標識
15時57分、ついに目的地の新五合目の標高2400m地点に到着。駐車場は車やバイクで一杯だけど、チャリは全然いないな〜。ここでちょっと休憩してから、さっさと下山するのだ。下りは寒くて、かなり体が硬直した。ちなみに、上り車線の渋滞は、4.6Km地点まで伸びていた。
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新五合目の売店
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登山道の入口
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新五合目から見た富士山
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新五合目から見た下界
17時50分、JR富士宮駅に着いた。帰りはJR在来線で富士宮→富士→静岡と出て、静岡から新幹線で京都まで帰ったのだ。
富士登山は、とにかく登り坂が延々と続くので、オーバーペースにならないようにすることと、登りに適した軽いギアを持つチャリの方が有利だなと思うのであった。でもまあ、鬼のような急坂というのは無いので、変速機付きのチャリであれば、それなりの体力と気力があれば、何とか登れるコースではあるのかな…。
でもまあ、他の山はそれなりにオッサンのチャリ乗りは見かけたけど、富士山は若い人しかチャリで来ていないところを見ると、やはりハードなんだろうな、と思うのであった。