シャドウの部屋6

無謀な富士登山計画


 忙しいなぁ・・・。

 忙しい時は、現実逃避。気分転換には、山登りが一番だね。
 ということで、唐突ですが、日帰りでの富士登山を思いつきました。
 富士山って、7月と8月しか登れないんだもんね。思い立ったが吉日、だよな。

 2003年7月12日の朝6時、京都駅前でレンタカーを借りて、待ち合わせしていた鬼多村氏と合流し、富士を目指して、いざ出発。

 京都南ICから迷信、いや名神高速に入る。
 雨がパラついている。天気予報も微妙な感じ。まあ、何とかなるだろう。
 (少雨決行の予定だったのだ。)
 途中のSAで朝食を食べて、東名に入って、富士ICを下りる。
 コンビニで昼食のパンとオニギリを買って、富士宮口の新五合目に着いたのが、午前11時半。
 ちょっと早いけど、駐車場で昼食にする。
 今のところ、雨も大丈夫なようだ。天気予報は、相変わらず微妙だけど。

 さぁて、富士登山開始なのだ。
 でも・・・。たかが千メートルちょいを登ればいいやとタカをくくっていたのが、大きな間違いであった。

 いつものように、いつものペースで、トコトコと山道を登る。
 登山者には子供連れや高齢者が多いせいか、みんな歩くペースが遅いみたい、と思っていたら・・・。

 6合目を過ぎたあたりから、激しい息切れと、高鳴る鼓動。なじぇ?
 しばらくすると、頭痛もしてきた。
 あれ、体がフラフラする。なじぇ?

 新7合目で、頭痛のため、鬼多村氏が脱落。駐車場に戻る。

 途中、ガスが出て、ちょっと寒くなったりしたけど、梅雨時にしては、まあまあの登山日和。
 シャドゥは長袖だったけど、半袖で登山している人もいたのだ。

 フラフラになりながらも、やっとの思いで、9合目に到着。
 その頃には、体調不良の原因が酸素不足であることが、何となくわかりかけたのだ。(大馬鹿)
 足の筋肉は駆け上がりたがっているけど、心臓と肺が悲鳴を上げ、体が言うことをきかない。
 あ、足も痙攣してきたゾ・・・・。最悪だな。
 意地で標準よりも早いペースで地獄の道を這い上がる。

 午後4時すぎ。やっとのことで、頂上に到着。
 気温は4℃。でも、歩き続けてきたので、そんなに寒さは感じない。
 富士は広いな、大きいな〜、と思いながら、ちょっとだけ一息。
 auの携帯は、頂上だと繋がることもわかったのだ。(7合目までも使えた)

 帰り道は、ひょっとして、いつものように駆け下りれるかもと思ったが・・・。
 やっぱり体が言うことをきかない。
 トコトコと下りていたら、そのうち、気分まで悪くなってきた。
 これは本格的な高山病だな・・・・。 (--;;
 ついに体のバランスを崩して、足がもつれて転倒しまった。
 走ろうにも走れない。歩くのがやっとのペース。

 ボロボロになりながらも、やっとのことで、新五合目まで下りる。
 時間は、午後6時すぎ。
 やはり予定よりも随分と遅かった。
 当初は、5時間もあれば余裕だと思っていたのにね。
 (富士山をナメていた証拠なのだ)

 少し気分が悪かったけど、とりあえず車に乗って、富士山を下りる。
 途中は、アクセルが必要ないほどの急な下り坂ばかりなのだ。
 空気が濃くなるに従って、体調も回復。お腹も空いてきたゾっと。
 富士宮のファミレスで、夕食(この日、初めてのまともな食事)をとって、高速に入る。
 ちょっと疲れていたけど、車を飛ばして日付の替わる前に京都に無事到着。

 とりあえず、当初の目的の「日帰り富士登山」は、成功したのであった。

 ということで、今回の教訓。

 京都からの日帰り登山計画なんて、問題外だったのだ。


頂上付近で、記念写真。
まだ雪が残っていた。

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