シャドウの部屋8

丹後半島一周チャリツアー


 昔、ゴールデンウィークは、なぜか丹後ツアーの季節だった。
 以前の丹後ツアーでは、車で丹後半島を一周したことがあるので、チャリで丹後半島一周を思い付いたのだ。
 琵琶湖一周では、もうネタにならないもんね。
 ネットで調べると、走行距離は、高々90Km程度らしい。
 琵琶湖の半分以下の距離だし、基本的に海沿いの道なので、大したことはないとタカをくくっていたのが、大きな間違いだったのだ。

 京都から丹後までをチャリ往復すると、日帰りは不可能なので、丹後までは車で行くことにした。
 ドラのロードバイクも、シャドゥのクロスバイクも、簡単に分解・組立できるので、借りるのは商用バンで充分だし、GW期間中は、乗用車タイプは予約がいっぱいだけど、商用車タイプのレンタカーは、比較的空きがあるのだ。
 とりあえず、ドラの予定もあるので、2006年5月4日を挑戦の日にした。

 当日の天候は、ほぼ快晴。そんなに風も強くはない。絶好のチャリツアー日和なのだ。
 朝6時に車を借り、チャリを分解して積み込み、6時半に家を出発。
 宮津天橋立ICで下り、宮津を過ぎて、国道178号に入り、岩滝町に到着。
 ここの大内峠への登り口が、丹後一周のスタート・ゴール地点なのだ。


国道178号にある登り口の看板

 ここに車を止め、チャリを組み立てて、午前9時20分にチャリツアーのスタート。
 最初は峠道なので、それなりに急な坂道だけど、これは予定通りで問題なし。

 9時40分に、大内峠の一字観公園に到着。
 せっかくなので、道端の駐車場にチャリを止め、妙見宮に行ってみることにした。

 妙見宮では、名前の通り、妙なものを見ることができた。


ここから股をのぞくのだそうだ

 ここから天橋立を見ると、横一文字になるので、一字観公園というのだそうだ。
 伝説を調べてみると、小野小町が天橋立に行った時、ここから立ち小便した時のついでに、股の間から天橋立を見たということであった。なるほど・・・。
 ちょっとエッチな場所だったのだ。


妙見宮から見た天橋立

 ここで少し休憩して、峠道を下り、大宮町、峰山町を通り、丹後半島を横断する。
 内陸の道なので、山道が続くかとも思ったが、KTR沿いの道なので、大した坂道もなく走り抜ける。

 10時50分に、海辺にある網野町に到着。丹後半島の横断完了。
 ここまでは順調そのもの。
 後は海沿いの道なので、これなら楽勝かな、と思ったのだ。

 11時5分に、琴引浜に到着。
 白砂青松の続く、マリンブルーとスカイブルーの綺麗な海岸なのだ。
 この日は、天気も良く、とっても綺麗な光景だった。
 さすがに日本海は綺麗なのだ。ゴミは多いけど・・・。


琴引浜の鳴き砂の海岸

 海岸通りの道沿いに走り、11時50分に間人の立岩に到着。
 海岸沿いの道のはずなのに、結構キツいアップダウンが続く。
 普段は使わない1速ギアでないと、登れないほどの坂道なのだ。ちょっと大変。
 そういえば、連休中なのに、自転車ツアーの人は、ほとんどいない。
 琵琶湖だと、自転車ツアーの人は結構多かったし、老若男女、ママチャリもいたけど、丹後で出会うチャリは本格的な装備&元気そうな若い男ばっかり。
 丹後の道を、ちょっと甘く見過ぎていたかな・・・、と。

 12時15分、丹後松島に到着。
 レストランで昼食を取り、12時50分に再度出発。
 ここも、しつこいくらいにアップダウンの道が続く・・・。

 13時30分、やっとのことで、経ヶ岬のレストハウスに到着。
 ここまでで、全行程の半分ぐらい走破したかな。
 せっかくなので、ここでチャリを置いて、灯台までの1.4kmの道程を、歩いていくことにした。
 歩くのは、ちょっとした休憩にもなるしね、と思ったのが、大変な間違いだったのだ。
 レストハウスからは急な下り坂で海岸まで一旦下り、そこから灯台のある山の頂上まで登る。
 経ヶ岬灯台は、標高140mだけど、レストハウスからだとアップダウンがあるので、200m以上の山に匹敵する。
 今思えば、灯台下にある駐車場から行くべきだったのかも・・・。


レストハウス下の海岸から見た経ヶ岬

 13時50分、キツい山道を登り、やっとのことで経ヶ岬灯台に到着。
 レストハウスには人が多かったけど、ここにはあんまり人はいないなぁ。
 わざわざここまで歩いて来ようという人は、少ないのだ。


経ヶ岬灯台

 14時15分、ヘトヘトになってレストハウスに帰還した。ちょい休憩して再出発。
 そして、またまた延々と続く、アップダウンの道・・・。

 15時10分、浦島神社に到着。
 おみやげ買って、ちょい休憩。


浦島神社

 ここから国道は山道になるので、海岸沿いの道を選択する。
 きっと、こっちの方が緩やかだろうと思ったのだが、やっぱり大きな間違いだったのだ。
 海岸沿いの道は、リアス式海岸によくある、極悪非道のアップダウンコース。
 海抜0mから標高100m以上の峠のある、アップダウンの続く道だったのだ・・・。
 はっきり言って、クロスバイクの1速ギアでは登れない・・・。
 ドラのチャリはロードなので、さらに軽いギアが選択できるんだけど、こっちは無理。
 押して歩いて登るのはシャクなので、人も車も通らないのをいいことに、道幅いっぱい使って、ジグザグ走行で坂道を登る。
 かなりツラいけど、ここでリタイアしても、帰る手段が他に無いので、頑張るしかない。
 琵琶湖だと、ほぼ全周に渡ってJR線があるので、いつでもリタイアできたんだけどね。

 16時40分、壊れかけ寸前で、伊根の舟屋のレストハウスに到着。20分の休憩。
 さすがに、体がヤバくなってきたけど、記憶によれば、後は海岸沿いの道だったはず。
 ゴールはもう近いのだ。


レストハウスから伊根の舟屋を観る

 伊根からは、海岸通りの平坦な道が続くので、ちょい飛ばしてみる。
 あ、足が痙りそう・・・。やっぱり無理は出来ないよな。
 ちょっとペースダウンなのだ。

 17時50分、籠(この)神社に到着。


籠神社

 せっかくなので、天橋立を見るために、お約束の笠松公園に登ることにする。
 時間が遅いので、ケーブルカーもリフトも運行終了。
 なので、横にある階段を歩いて、山頂まで登るのだ。
 まあ、最初から徒歩で登るつもりだったんだけどね。
 え、脚の具合は大丈夫か、って?
 無茶に決まってるじゃん!!

 18時15分、やっとのことで笠松公園に到着。
 時間が遅かったので、観光客はいない。
 さすがに、脚筋肉も膝関節も、疲労度は限界状態だよな〜。
 ということで、天橋立を見ながら、ちょい休憩。
 ここも、股のぞきの名所なんだよね。
 他に客がいなかったので、のんびりできて、よかったのだ。


笠松公園から見た天橋立

 笠松公園からの下りの階段は、ついに壊れかけた膝を直撃した。
 左膝が、痛くて曲がらなくなってしまったのだ。
 ということで、左膝を曲げないようにして、やっとのことで階段を下りてきたのだった。

 18時40分、籠神社から再出発。
 18時50分、出発地の岩滝町に、ようやくのことで到着。
 これにて、丹後半島一周は、無事に達成。
 全行程は、ほぼ予定通りの95Km。ただし、徒歩区間は含まず。
 全所要時間は、アホな寄り道が多かったために、何と9時間30分もかかった。
 でも、途中で寄り道しなければ、6〜7時間ぐらいかな。

 チャリを分解して車に積み込み、家まで帰還。
 やっぱり途中で寄り道したので、帰宅は11時過ぎであった。

 そして次の日は、日出倭最高顧問と一緒に、舞鶴の青葉山に登ったのであった。←無茶な野郎だ


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