シャドウの部屋10

東海道53次チャリツアー


 とあるテレビ番組で、夏休みに京都から東京までチャリで走って、箱根の峠で挫折するシーンがあった。
 箱根って、そんなに大変なのかなぁ・・・
 じゃ、ちょっと東海道ツアーというものを試してみようかな〜。

 そう、全てはいつもの思いつきなのであった。
 でも、夏休みの暑い中を走るのはイヤなので、せめて日中30℃を切るまで涼しくなってから。
 仕事を休むのもアレなので、できれば日帰りで。
 とりあえず、土曜日の始発電車で出て、その日の最終電車までに帰れば、日曜日は一日休養できるので、負担も少ない。
 というわけで、ドラにお手軽な輪行袋を発注してもらった。
 前タイヤを外すだけで袋詰めできるので、5分で簡単収納できるスグレモノなのだ。

 ネットで、東海道53次の宿場名と所在地と概略距離を探して、地図かわりに印刷しておく。
 持っていくのは、この紙一枚だけで、あとは携帯に付いてる地図機能に頼ることにする。
 チャリには、スピードメータも距離計も付いていないので、携帯と道路標識だけが頼りだな。

 予定では、新幹線で往復して、チャリの平均時速15Kmで計算すると、こんな感じ。
 ・1日目:京都→豊橋 (14時間、約200Km)
 ・2日目:豊橋→三島 (12時間、約180Km)
 ・3日目:三島→東京 (8時間+箱根1時間、約120Km)
 なかなかギリギリのスケジュールだけど、箱根を登る前には、あんまり走りたくないから、できたら三島で区切りたいので、このスケジュールを目指してみるのだ。 
 ちなみに、京都から豊橋の間には鈴鹿峠、豊橋から三島の間にも多くの峠道があるそうだし、もちろん三島から東京の間には、今回のチャレンジ目的である箱根峠がある。
 つまり、3日間とも、楽して東京には行けないということなのであった。

 とりあえず天気予報の気温と降水確率を見ながら、出発のタイミングを待ったのであった。


☆1日目

2010年9月25日(土)の朝6時、いざ自宅から出発!
 いつもの通勤用チャリに乗って出かけるのだ。
 チャリは、輪行袋に入れやすいよう、前カゴと前の泥よけとスタンドは、取り外している。
 自宅近くの国道1号線には、東京まで502Kmと表示されている。
 遠いようで近いようで遠い距離なんだよな。
 この日は、結構風があったけど、あまり向かい風にならなかったから、体力的には大丈夫だったのだ。

06時22分 京都三条 (残り約495Km ← 大体の目安で、実際の距離ではない。以下同)
 ここから大津までには、2つの峠があるんだよな。
 まあ、慣れてるから大丈夫なんだけど、逢坂山の辺りは車道しか通れないから、ちと危険です。

0705分 大津 (残り約484Km)
 いつもはチャリで琵琶湖方面に行くけど、今回は国道1号へ。
 車では良く通る道だけど、自転車は初めてかな。

07時51分 草津 (残り約469Km)
 琵琶湖から外れて、山の方へと入っていく。

08時23分 石部 (残り約458Km)
 川沿いに進む道は、割と快適。

09時18分 水口 (残り約444Km)
 微妙に上り坂となっているような気がするよ。

10時03分 土山 (残り約433Km)
 ちょっと坂がきつくなってきたかな〜と思っていたら、足にじんわりと痛みが。
 もう痙攣してきてるのか・・・
 とりあえず休憩して、もう一頑張りして、と思ったら、いつのまにか鈴鹿峠を越えてた。
 滋賀県側からだと、大したことないな〜と思っていたら、下り坂はすごかった。
 三重県側から登るのって、きっと大変なんだろうな〜。

10時??分 坂の下 (残り約423Km)
 どこだかわかんなかった。
 鈴鹿峠の頂上辺りなのかな?

11時04分 関 (残り約417Km)
 ここまで、鈴鹿峠の急な下りがずっと続いて、快適快適。

11時27分 亀山 (残り約411Km)
 この辺りはバイパス道になってて、側道がわかんなくて車道を走ってたけど、ちょっと怖い。

11時53分 庄野 (残り約403Km)
 微妙に峠での疲労が出てきているかな。

12時07分 石薬師 (残り約400Km)
 微妙なアップダウンのある道が続くよ。

13時02分 四日市 (残り約390Km)
 いきなり、両足に激痛の痙攣が!!!
 休みなしに走っていて、鈴鹿の疲労が出てきているみたいで、結構痛かったorz

14時14分 桑名 (残り約377Km)
 ここからは、大きな橋がたくさんあって、割と快適。

16時08分 宮 (残り約349Km)
 愛知県の街中って、交差点に横断歩道が無く、歩道橋を押して上がるところが多くて、ちょっと閉口。

16時45分 鳴海 (残り約343Km)
 この辺り、けっこう坂が多い。

17時36分 知立 (残り約332Km)
 残り時間が微妙になっているので、頑張って飛ばすよ。

18時37分 岡崎 (残り約317Km)
 交差点に横断歩道が無いのは、自動車優先主義の、愛知県の仕様かな。

19時17分 藤川 (残り約310Km)
 本日最後の峠道だったかな。

20時04分 赤坂 (残り約301Km)
 この辺りは、歩道が悪くて大変だった。

20時12分 御油 (残り約300Km)
 ここまでくれば一安心、と思っていたら、豊橋の駅が、国道1号線から以外に遠かったorz

21時10分 豊橋 (残り約289Km)
 とりあえず、1日目のノルマ達成!
 豊橋駅前で、自転車を袋詰めにして、最終より1つ前のこだま号に乗り込んだ。
 色々あって疲れたけど、まあまあこんなもんかな。


☆2日目

2010年10月2日(土)の朝6時、いざ自宅から出発!
 京都駅でチャリを輪行袋に詰めて、のぞみ→こだまと乗り換えて豊橋に向かうのであった。
 天気はまあまあだったけど、朝から夕方まで、向かい風がきつくて速度が出せず、かなり疲労した。
 ちょうどヒガンバナの咲く季節で、真っ赤な花が、あちこちできれいに咲いていた。
 それにしても、1号線は自動車専用バイパスが多い。1号線には、100メートル毎に1号線の起点からの距離標識があって便利だけど、側道には無いので、唯一今回の旅行のために用意していた東海道53次の場所と積算距離の表が使えなくて困ったのであった。
 途中で何度も携帯GPSの地図を見て確認しないといけなかったので、普通に紙の地図を持っていった方がいいです。

08時17分 豊橋 (残り約289Km)
 駅前でチャリを組み立てて、いざ出発!
 それにしても、今日は向かい風がやたらと強いな〜。

08時51分 二川 (残り約283Km)
 ここから1号線は潮見バイパスになるので、チャリは国道42号にそれる。
 ここからはバイバスだらけなので、迷子にならないように、標識に注意しないと・・・。

09時24分 白須賀 (残り約277Km)
 ここは、ちょっとした峠みたいになってる。

09時48分 新居 (残り約271Km)
 ここから海沿いの平坦な道なので、走りやすいよ。
 浜名湖には、釣り人がいっぱい。

10時11分 舞阪 (残り約265Km)
 ここは1号線だけど、車はみんな浜名バイパスを通っているので、快適です。

10時54分 浜松 (残り約254Km)
 磐田バイパスのせいで、道がわかりにくいよー。

11時52分 見付 (残り約237Km)
 ここは袋井バイパスなのか・・・

12時17分 袋井 (残り約232Km)
 で、ここは掛川バイパスね、もう・・・

13時00分 掛川 (残り約222Km)
 1号線は、日阪バイパスってか・・・・。
 ここからの旧道は、本格的に登り坂が始まる。

13時35分 日坂 (残り約215Km)
 ずっと登り続きで、ついに足がつった〜!
 ここからの県道の峠道は、すんごくきつい登りになってる。
 でも、バイパスの方は、トンネルになってるのね・・・・

14時12分 金谷 (残り約208Km)
 とりあえず、静岡県最大の難所は越えた・・・・。

14時36分 島田 (残り約204Km)
 1号線は、ずっとバイパス。
 ひたすら旧道を走る。

15時00分 藤枝 (残り約196Km)
 ここの1号線は、藤枝バイパス。

15時37分 岡部 (残り約189Km)
 また峠かと思ったら、トンネルになっていたので、思ったよりも大したことなかった
 トンネルを抜けると、やっと下りだ!

16時01分 丸子 (残り約181Km)
 やっとのことで、峠の区間を抜けたよ。あとは比較的平坦なはず。
 でも、向かい風とわかりにくい道で速度が出ず、時間が足りなくなりそうな予感。

16時36分 府中 (残り約175Km)
 ここは、静岡の街中です。

??時??分 江尻 (残り約165Km)
 どこかわかんなかったです。

17時40分 興津 (残り約161Km)
 1号線の海沿いの道が途中で行き止まりになってた。
 かなり引き返して、反対車線の歩道に回ることに。
 道は暗いし、かなり迷ったよー。
 おそらく三島駅到着は間に合わないので、今日の終点は沼津を目標に。

18時19分 由比 (残り約151Km)
 ここからバイバスになってるので、頑張って山沿いの道を進むよ。

18時30分 蒲原 (残り約148Km)
 やばい、エネルギーチャージせずに飛ばしたので、足のエネルギーが切れてきた
 もう時間が無いんだけど、しょうがないのでコンビニで一休み。

19時43分 吉原 (残り約136Km)
 終電を考えると、そろそろ時間切れかな。
 本当は、三島まで行きたかったけど、向かい風と道のわかりにくさで、思ったよりも時間をロスしたって感じだな。

20時10分 東田子の浦
 次の宿場の原だとギリギリすぎるので、余裕を見て、原の一駅前でリタイア。
 チャリを袋に詰めて電車に乗ったら、在来線だと袋が大きすぎる感じだな。
 ここから三島までは、あと20Kmぐらいなので、自転車で1時間ちょっと。
 なんか宿題をやり残した気分だ・・・。
 東海道線の普通電車に乗り込んで三島まで出て、そこから京都行きの最終新幹線には間に合ったのであった。
 ちょっとだけ、悔いの残る日だったなぁ。


☆3日目

2010年10月16日(土)の朝6時前、いざ自宅から出発!
 先週末(10/9)は雨のため、1週延期になったけど、本日は割といい天気。
 京都駅まで出てチャリを輪行袋に詰めて、新幹線→在来線特急→在来線普通と乗り換えて東田子の浦へと向かうのであった。
 輪行袋がデカいので、在来線ではちょっと迷惑だけど、人が少ないので気にならなかった。
 今日は、ちょっと向かい風はあるけど、前回よりは、はるかにマシだな。

09時10分 東田子の浦
 駅前には、高齢者ハイカーの集団が。
 この辺りは、歴史の散歩道って感じなのかな。

09時23分 原 (残り約125Km)
 とりあえず、旧東海道の海沿いの道を進むよ。
 ちょっと向かい風があるけど、まあこの程度なら大丈夫かな。

09時54分 沼津 (残り約119Km)
 ごちゃごちゃした市街地を進むよ。

10時16分 三島 (残り約113Km)
 旧道から1号線に合流すると、ここから、いよいよ本格的な箱根の登りだ。
 ペダルを付け替えて、気合いを入れて長い坂を登る。
 さすがに坂が急で一気には登れないので、ちょくちょく休みを入れながら坂を登る。
 三島から自転車で登る人は少ないけど、押して登っている人の割合は結構多いかも。
 割と歩道もあるし、そんなに危険な道でもないので、訓練にはオススメかな。
 やっとのことで箱根峠まで登り切ると、あとは芦ノ湖の湖岸まで急な下り坂になる。
 せっかく登ったのに、もったいないなぁ。
 で、芦ノ湖岸に着くと、一気に人も車も自転車も増えた。
 三島から登る人は少ないけど、小田原から来る人は圧倒的に多いようだ。
 箱根って、関東圏の観光地なんだなー。

12時09分 箱根 (残り約98Km)
 芦ノ湖岸をすぎると、道が細くなって、一気に急な登りが始まった。
 ここで、足に痙攣が・・・・もう慣れてるけど・・・・しばらく動けない・・・・。
 でもまだまだ頑張って、国道一号の最高地点まで行くよ。
 最高地点を越えたら、後はひたすら急な下り坂が続いて、ちょっと寒い。
 道は狭いし、箱根湯本あたりは、人も車もチャリも渋滞してるし。
 観光地なんだなー。


「国道1号最高地点」
これが見たかった!

13時39分 小田原 (残り約81Km)
 小田原城を過ぎると、海沿いの道なので、割と快適になるよ。

14時43分 大磯 (残り約66Km)
 海沿いなんだけど、小さなアップダウンはあるね。

15時01分 平塚 (残り約63Km)
 ちょっとアップダウンが、増えてるよね。
 この辺りは、海沿いの道では無いんだ。

15時50分 藤沢 (残り約49Km)
 バイパスみたいなのを走っていたら、いきなり歩道が無くなって、自転車は通行止め。
 前を走っていた自転車の後をついて、わけわかんない細い道を進んで、無事に
 旧道に出られた。
 1号線って、自転車はあちこちにトラップがあるんだよね。

16時17分 戸塚 (残り約41Km)
 街中の道は、ゴチャゴチャしてて迷いそう。

16時58分 保土ヶ谷 (残り約32Km)
 ここも、なんかアップダウン多いよね。

17時14分 神奈川 (残り約28Km)
 横浜駅は道がカオスだった。

18時12分 川崎 (残り約18Km)
 多摩川を抜けると、やっと東京。
 もう少しだ。

18時54分 品川 (残り約8Km)
 都心って、急な坂が割とあるんだよね。
 でも、土曜の夜は、人も車も少なくて、すごく走りやすかった。
 道が入り組んでるけど、標識がしっかりしてるから、そんなに迷うこともないし、自転車にとっては便利なとこかも。

19時42分 日本橋 (残り0Km)
 やっとゴールに到着。
 長かったけど、日帰りで延べ3日間で京都〜東京は可能であることが、無事証明されたのであった。
 これは到着地点の日本橋。


夜の日本橋

 それにしても、この3日間は、ほとんど休憩せずに道路を走ったので、観光スポットには全く立ち寄っていないんだよな〜。
 食事も、全部コンビニで済ましたし、チャリが重いから、おみやげも買ってないし。

 次に行くときは、もっと時間に余裕を持って、あちこちと回ってみたいと思ったのであった。


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